赤ちゃんの哺乳瓶は、きちんと消毒することが大切です。
ところが、哺乳瓶の消毒は時間と手間がかかリますし、絶対に手を抜くこともできません。
そのため「産後で一番面倒だった!」と感じるママが多くいます。
哺乳瓶の消毒方法は、主に4つ。
- 『煮沸』
- 『電子レンジ』
- 『紫外線消毒』
- 『薬液』
この4つの方法の中で自分に合うものを選んだり、2つ以上を使い分けたりしているママがほとんどです。
哺乳瓶の消毒
赤ちゃんは産まれる時にママから免疫力をもらっていますが、大人ほど強くない上に徐々に失われていってしまいます。時間とともにママからの免疫力が減少し、赤ちゃん自身の免疫力がついていくのです。
ですが、赤ちゃんの免疫力は未熟で弱く、雑菌が入ってしまうと消化不良や感染症の危険があるので注意が必要です。
特にミルクは雑菌が繁殖しやすく、除菌がされていないと口から直接雑菌が体の中へ入ってしまいます。
つまり哺乳瓶の除菌は、赤ちゃんを守るために絶対必要なことなのです。
4つの消毒方法
それでは哺乳瓶の除菌方法について、簡単ですがまとめてみました。
※除菌の前には、きちんと洗浄することが大切です。
洗い残しなどがあると、除菌が不十分になってしまう場合があります。
『煮沸消毒』
鍋でお湯を沸かして、哺乳瓶をその中で煮沸し熱湯消毒する方法。
哺乳瓶を7分煮沸しキャップと乳首を入れ、さらに3分煮沸。
煮沸後は、清潔な場所におき自然乾燥させる。
煮沸消毒のメリット
- 用意するものが少ないので、最初の準備にお金がかからない。
- 鍋があれば出来る。
- 除菌効果が高い。
- 溝などの汚れも煮沸で落とすことが出来る。
煮沸消毒のデメリット
- 加熱し過ぎたり、鍋肌に触れると乳首やオシャブリが変形することがある。
- 煮沸中は火を使うので目を離せない。
- 哺乳瓶が熱いので、煮沸後すぐに哺乳瓶を使うことが出来ない。
- 火傷に気をつけないといけない。
- 上に子供がいると危なくて出来ない。
- 夏場は熱いので辛い。
- 急激な温度の変化で哺乳瓶が割れる可能性がある。
『電子レンジで消毒』
専用の容器に哺乳瓶と少量の水を入れて電子レンジで加熱する方法。
蒸気によって除菌する。
本数によって分数が変わるが、高温の蒸気に3分以上さらさないと除菌できない。
除菌後は容器に入れたままで保管。
電子レンジで消毒のメリット
- 短時間で除菌できる。
- 片付けが楽。
- レンジがあれば除菌できる。
電子レンジで消毒のデメリット
- レンジできちんと除菌できているのか不安になる。
- 専用の容器を購入しないといけないので、最初の準備にお金がかかる。
- 除菌が終わっても熱いので、すぐに哺乳瓶を使えない。
- 容器の置き場所に困る。
- レンジのサイズを確認しないと、中で容器が回らないことがある。
- 乳首やオシャブリが傷みやすい。
『紫外線で消毒』
紫外線ランプで消毒し除菌する方法。この消毒方法は家庭用としては、まだあまり一般的ではありませんが保育園や病院などでも使用している方法です。
専用の機械の中に除菌したいものを入れ、除菌効果のある光を当てる。
除菌後、機械の中にそのまま置いていても大丈夫。
紫外線消毒のメリット
- 洗浄した哺乳瓶を入れてボタンを押すだけ。
- 除菌だけなら10分で終了。
- 除菌力99.9%
- 熱くならないので、すぐに哺乳瓶を使える。
- 薬剤や火を使わないし、匂いもない。
- 哺乳瓶以外のものにも使える。
紫外線消毒のデメリット
- かなり高額の専用の機械を購入しないといけないので、最初の準備にとてもお金がかかる。
- 大きな機械なので置き場所にも困る。
『薬液で消毒』
専用容器に塩素系の薬液を入れ、哺乳瓶をつけ置きして除菌する方法です。
哺乳瓶の薬液としてはミルトンなど塩素系漂白剤が有名ですが、酸素系漂白剤も哺乳瓶の消毒に使えます。
酸素系は塩素系と違いツンとした匂いがないので、塩素の臭いが苦手な方にオススメですよ。
薬液は24時間繰り返し使用可能。
ただし、24時間を越すと除菌効果が落ちる。
希釈タイプや、顆粒タイプなどがある。
だいたい1時間以上薬液につけておく必要がある。
薬液で消毒のメリット
- 薬液を24時間、繰り返し使える。
- 洗ってつけるだけだけなので簡単。
- 電気代やガス代がかからない。
薬液で消毒のデメリット
- 塩素系は薬液のにおいが臭い。
- 最低でも除菌に1時間かかる。
- 専用の容器を購入しないといけないので、最初の準備にお金がかかる。
- 薬液代が高い。
- 置き場所に困る。
塩素系で消毒?酸素系で消毒?
比較的多くの人が使っている薬液を使った消毒法。
そのほとんどが塩素系の薬液です。
薬液につけっぱなしで、使う時も取り出してそのまま使える便利な消毒方法です。
ただ塩素系薬液の場合、その独特の塩素臭さが気になるという人も多いようです。
また、赤ちゃんの口に直接つけるものに塩素系薬液を使うことに不安を感じる人もいます。
そういう人にオススメなのが「酸素系漂白剤」です。
ちなみに、酸素系漂白剤として有名なのがシャボン玉石けんです。
公式サイトでも酸素系漂白剤を使った哺乳瓶の消毒方法などが紹介されています。
『酸素系漂白剤で消毒』の仕方
水2リットルに対して8g(大さじ1杯弱)を入れ、15~30分程度浸した後、水ですすぎます。
酸素系漂白剤で消毒のメリット
- 塩素系のようなツンとした嫌な匂いがしない。
- 15〜30分で消毒が終わる
- 乳首やおしゃぶり、食器などの漂白・除菌にも使える
- 肌着やスタイなど色柄物のしみ抜き・除菌にも使える
- 環境にも肌にもやさしいので肌荒れになりにくい
酸素系漂白剤で消毒のデメリット
- 消毒後、水ですすぐ必要がある
- より効果を発揮するためには30℃〜50℃のぬるま湯を使う方が効果があるため、ぬるめのお湯を沸かす手間がかかる。
酵素系漂白剤は、他にも使い方が色々!
酵素系漂白剤なら、赤ちゃんの哺乳瓶やおしゃぶり以外にも色々使うことができます。
例えば
- 衣類・・・スタイや肌着、布おむつの除菌漂白
- 台所・・・ふきんやおしぼりなどのしみ抜き、食器や調理器具または排水口やパイプの除菌消臭
- 洗濯機・・・洗濯槽のカビ掃除
など、哺乳瓶の消毒以外の使いみちもたくさんあります。
食器の漂白剤としてはキッチンハイターなど塩素系のものが一般的ですが、赤ちゃんの子育て中は水仕事が多いので、肌にやさしい酸素系の漂白剤を使うと手荒れも防げていいですね。
やわらかい肌の赤ちゃんをお世話するお母さんの手も、できるだけやわらかくありたいものです。
酵素系漂白剤は、旅行にも最適!
里帰りなどお泊りで出かけるときに困るのが哺乳瓶の消毒です。
赤ちゃん連れの移動の場合、ただでさえ荷物が多くなってしまいます。
電子レンジや塩素系薬液による消毒の場合、1泊のために専用の容器を持っていくのはとても大変です。
でも酸素系漂白剤の場合は、哺乳瓶の入る器さえ借りれば台所で簡単に消毒できます。
また、長くても30分で終わるので、よその台所スペースを長時間借りずにすみ、気持ちも楽です。
いつもは他の哺乳瓶消毒をおこなっている人でも、お泊りのときだけでも酵素系漂白剤を使ってみてはどうですか?
もし赤ちゃんが大きくなって漂白剤が余っても、衣類の漂白などいろんな用途で使えますよ(^^)
ちなみに、先ほど紹介した「シャボン玉石けん」には『シャボン玉ベビーシリーズ』セットという使い勝手の良いものがあります。
高保湿・無添加のシャボン玉石けんの商品の中から
- ベビーソープ固形タイプ
- ベビーソープ泡タイプ(本体+つめかえ用)
- スノールベビー(洗濯用石けん)
- 酸素系漂白剤
がセットになっている便利なセットです。
ご自宅用はもちろん、出産祝いのプレゼントなどにもきっと喜ばれますよ。
まとめ
産後の不安定な体調で3時間ごとの授乳は、ママにとって本当に重労働です。
しっかりと休養を取りたくても取れない状況で、睡眠不足でフラフラになるママも多くいます。
体調が万全でないとイライラしたり、育児が苦痛になったりしてしまい、ママも赤ちゃんも大変です。
そんな毎日の中で、哺乳瓶の消毒は本当に面倒ですが、手を抜く訳にもいきません。
除菌方法には一長一短があり、どれが一番良い方法なのかは人によって意見が分かれています。
二つ以上の方法を使い分けたり、試行錯誤して自分に合った方法を探してみましょう。
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