致死症である「無脳症」を予防する葉酸

神経学的奇形症の一つ、無脳症。
無脳症は脳がない状態です。

生命維持に必要な脳幹が欠損している場合も多く、発症した胎児のほとんどが死産になる致死率の高い障害です。
残念ながら無脳症を治すことはできません。

無脳症が起きる原因は完全には解明されていませんが、葉酸を摂取することによって発生リスクを下げることができるのではないかということが分かってきました。
無脳症の症状、原因、葉酸の重要性などについてまとめてみました。

無脳症とは

無脳症とは、脳や脊髄が正常に形成されずに脳の一部分や大部分が欠損した状態です。
頭蓋骨や頭の皮膚が欠損し脳が露出することもあります。
脳幹は呼吸・自律神経・ホルモンなどの生命維持の機能を担っているので、この脳幹が欠損してしまう無脳症は生命を維持することが困難です。
そのため無脳症を発症した場合、ほとんどの胎児は死産になります。
出産したとしても、生命を維持できないので一週間以上の生存は困難です。

無脳症と診断されたら

妊娠4ヶ月以降の超音波審査(エコー)で診断ができ、羊水検査または母親の血清検査で「血清蛋白A-フェトプロテイン」が検出されると無脳症の診断となります。
無脳症と診断された場合死産率が極めて高いことから、人工妊娠中絶を選択することが多いです。
無脳症の妊婦が妊娠を継続すると、早産や羊水過多、妊娠高血圧症候群などのリスクも高まり母体へのダメージが大きくなります。
そのため、妊娠22週以内での無脳症と診断された場合、早い時期での人工妊娠中絶の選択をすることが多いのです。

無脳症を予防する葉酸

無脳症の原因は、はっきりとは解明されていません。
現在日本で考えられている原因としては、母親の先天性の疾患・喫煙・高齢出産・遺伝子的要因・葉酸不足などです。

無脳症の有効な治療法は、残念ですが見つかっていません。
ただ無脳症発生のリスクは、葉酸を摂取することによって低くすることができると言われています。
葉酸は胎児の細胞分裂と成長をサポートする重要なビタミンです。

葉酸摂取の期間としては、妊娠前1ヶ月前から妊娠3ヶ月です。
その後も継続して葉酸を摂取するのが望ましいのですが、胎児の神経管が作られる妊娠初期に確実に葉酸を摂取することが重要です。
摂取量は1日400μgです。
葉酸は水溶性で熱に弱いビタミンですので、調理の際に約半分は失われてしまいます。
分解されたり、ゆで汁に溶け出してなくなってしまうのです。
そのため、妊娠を希望する女性は、無脳症の予防のためにも積極的に葉酸を摂取する必要がありますので、食品からだけではなく葉酸サプリメントからの摂取がオススメです。

葉酸サプリメントは、体内への吸収率が良く、確実に一日の摂取量を摂れるように作られているものがほとんどです。
また妊娠前から毎日葉酸不足にならないように摂取するためには、サプリメントからの摂取が手軽で続けやすいです。

まとめ

無脳症は脳がない奇形症で、生命維持のための脳や脊髄が正常に形成されないためほとんどが死産になります。
治療法は発見されていませんが、胎児の細胞分裂や成長を促進させる働きのある葉酸を摂取することによって、無脳症の発生リスクを低くすることができます。
後悔しないためにも、妊娠前から葉酸をきちんと摂取してください。

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ABOUTこの記事をかいた人

葉子

こんにちは、葉子です(^^) 現在二児の女の子の子育て中。 妊娠、お産、子育てはすごく大変ですけど、こどもの笑顔を見ているとそんな苦労なんて一瞬で吹き飛ぶほど幸せな気持ちになります。 現在三人目を計画中ですが、楽しんで妊活していきたいです♪