10人に1人が悩んでいる「男性不妊」

不妊症と聞くと多くの人は女性側に問題があると考えがちです。
妊娠し出産するのは女性ですが、不妊の原因の男女比率はほぼ同じと考えられています。

しかし男性の不妊症についてはまだまだ認知度が低いのが現実です。

男性の不妊症にはどんなものがあるのでしょうか?
男性の不妊症の種類とその原因についてまとめてみました。

男性不妊について

男性の不妊症はあまり知られていませんが、男性の10人に1人の割合で精子に何らかの問題があると言われています。
加えて結婚適齢期が上昇し晩婚化が進み、不妊症に悩むカップルは年々増え続けています。
その中で、男女間の不妊治療に対する温度差はたびたび問題となっています。
強く妊娠をのぞむ女性に対して、男性が協力的でなく消極的な場合があり、カップル間でぎくしゃくするというケースが多く見られます。
男性は自分に不妊の原因があることを認めたくないため、検査や治療を避ける場合もあります。
不妊治療は女性の問題だけでなく、男性も一緒になっておこなっていくものです。
男性不妊がどのようなものなのか、正しい知識が必要だと思います。

精子のメカニズム

精巣の中で74日もの時間をかけて精子が作られます。
その後精子は精嚢の分泌液と混ざり前立腺に送られ精液となります。
しかし、精子が作られる行程はまだすべてが解明されていません。

WHOの精液検査基準では、精液量が2.0ml以上。精子濃度が1mlあたり2000万個以上。精子運動率が50%以上。精子正常形態率が15%以上というすべての基準をクリアーすると正常ということになります。
現代社会において、不妊症が増えていることの背景には、この基準をクリアーできない男性が多くなってきていることが要因の一つかもしれません。

男性不妊の原因

男性の不妊は、先天性と後天性の二種類に分けられます。
先天性の不妊の原因は、遺伝子要因や発育段階での影響による性機能不全(性的欲求や興奮などが減少、欠如する)などです。
性機能不全には、勃起障害・早漏・オルガスムス障害・遅漏などがあります。
後天性の不妊の原因は、ストレス、アルコール、喫煙、肥満、病気や薬の影響、精巣の機能障害、精子の問題などによるものです。

男性不妊の種類

男性の不妊の原因の約90%は、造精機能障害です。
精子を作る機能に問題があり、精子を正常に作れない状態です。
精巣の異常、ホルモン分泌の異常によって引きおこされます。
精子の数が少なかったり、運動率が悪いと精子が卵管に到達できない、もしくは数が少なくなるので妊娠できない原因となってしまうのです。

造精機能障害には、無精子症・乏精子症・精子無力症があります。
無精子症は、精液中に精子がまったくない状態です。
精巣に精子が存在していれば、顕微授精などの不妊治療で受精、妊娠は可能です。

乏精子症は、精液の中に精子はいますが、数が少ないという症状です。
精子の数が基準を少しだけ下回る場合は、タイミング法を用います。
基準を多く下回る場合は、人工授精・体外受精・顕微授精などの不妊治療を用います。

精子無力症は、精子の数は正常ですが運動率が悪い症状です。
運動率が悪いと受精しづらくなるので、人工授精・顕微授精などの不妊治療を用います。

まとめ

不妊の原因の半分は、男性側にあります。
さらに男性の不妊の原因の90%は、精子が作られる機能の問題になります。
しかし、精子の数が少ない場合や運動率が悪くても、人工授精や体外受精の不妊治療によって、受精・妊娠は可能ですので、不安な場合は医師に相談するのが良いと思います。

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